30代後半の時期、イギリスのロンドンへ行きました。
旅行会社には、飛行機とホテル、空港からホテルまでの送迎、の手配のみをお願いし、あとは自力でフリーな一人旅でした。
初めてのロンドン。「万全の英語力を身につけてからいつか行きたい」と思いつつ、「そんなこと言ってたらいつまでたっても行けないじゃん!」と思考を切り替えて行くことにしたロンドン。
大好きな小説や映画の舞台となった地をまわり、周囲に一切日本語の無い環境に身を置くのは思いの外楽しかった。
さほど習熟もしていない英語で乗り切れたのはロンドンの人たちがとても親切だったおかげ。
旅行中なので、相手の話もだいたい想定できる範囲だったこともあります。
そして、最終日。
ホテルでチェックアウトをする前、スタッフの男性から突然「君の部屋は〇〇号室だね。覚えているよ」と英語で話しかけられました。
トラベル英会話のパターンに当てはまらない内容。何が言いたいの?と疑問符ばかりかけめぐり、その後に続く英語に対応できないでいると、近くにいた女性が「彼はただ、あなたとお喋りをしたいだけなのよ」と教えてくれました。
単なる雑談です。会話を楽しむために、話しかけてくれていたのです。
予想していなかったことと、旅行英会話のパターンしか準備していなかったことで、折角のコミュニケーションの機会を逃してしまったと、そのとき気づいたのでした。
そうして、「いつか行きたいと思っていたロンドンに行けた!目標達成!」で終わることなく、新たな目標ができました。
英語の雑談力を磨いて、再度ロンドンに行く。
これです。
日本に戻ってからは、英会話スクールに通ってみたり、ラジオ英会話を毎朝聴いたり、興味の向くまま英語にふれてみたり・・・。
とはいえ、さほど勤勉でもない私ですので、あくまでゆるく、あくまで楽しく、英語にふれる機会を持つようにしています。
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